【介護福祉士】いまさら聞けない?介護職員資格のお話③

【介護福祉士】いまさら聞けない?介護職員資格のお話③

いまさら聞けない?介護職員資格のお話③
さて今回はいよいよ「介護福祉士」の資格取得についてです。介護福祉士は介護の現場で活躍したいという方にとって資格の最終目標であり、なおかつ介護のプロとしての唯一の国家資格です。すでにご存じの方も多いとは思いますが、2017年以降の介護福祉士の受験資格には、実務経験3年に加えて前回お話した実務者研修の修了が必須となっています。
また、念のため付記しておきますと介護福祉士になるには、この実務経験3年という「実務経験ルート」以外に「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」という合計4つのルートがあります。実務経験以外の「養成施設ルート」「福祉系高校ルート」については、高校、大学、専門学校などで学ぶことによる資格取得です。経済連携協定(EPA)ルートに関してはまた別の機会にご説明できればと思います。この記事を読まれているほとんどの方が、社会人になってから介護実務経験を経て介護福祉士を目指すと思いますので、今回は「実務経験ルート」についてのみご説明したいと思います。

介福a.jpg

「実務経験ルート」とは?
介護の仕事をしながら介護福祉士を目指す『実務経験ルート』はポピュラーな資格の取得方法です。介護現場での経験を積みながら受験に取り組めるのでモチベーションも高いはずです。必要実務経験は3年以上と決まっており、受験時には過去3年間の勤務の記録が必要になりますので、複数の会社で仕事をされてきた方は遡って勤務した会社に記録を請求しなければなりません。また願書申込時に実務経験が3年に満たない場合は、試験実施年度の3月31日までに実務経験の見込みの証明ができれば受験資格を有します。なお、実務経験ルートに関しては筆記試験のみで、実技試験は免除になります。
試験のタイムスケジュールは例年9月に願書締め切り、受験日までに実務研修を修了(証明書の提出が必要)、翌年1月末に筆記試験本番。3月の末に発表~4月に介護福祉士資格を正式授与となっています。
参考までに、すでに応募は締め切ってはいますが2019年度(第32回)の介護福祉士国家試験概要のURLを貼付しておきますので参考にしてみてください。
参考:www.sssc.or.jp/kaigo/index.html
もしも介護福祉士受験を目指すのであれば最新の概要が発表されるのを待ちましょう。

介護福祉士受験のための勉強法とは?
さて、介護福祉士の受験勉強はどのようにしたらいいのかという点ですが、まずは前回お話したようにスクールに通うなどして実務者研修を受講しその研修を修了させます。現在のスクールはほとんどが介護福祉士受験対策を意識しての内容になっていますので、実務者研修=介護福祉士受験準備のための勉強と考えてもいいでしょう。また、過去問などの介護福祉士の試験問題の徹底復習が効果的で、スマホソフトなど過去問学習アイテムも多数販売されていますのでぜひ活用してみてください。受験対策講座や模擬テストなどを実施している学校もありますのでインターネットなどで調べてみるといいでしょう。

介福b.jpg

ハードルはさほど高くない
介護福祉士国家試験は年に1度しかありません、自分のキャリアやスケジュールをしっかりと準備調整してチャレンジしましょう。
ちなみに介護福祉士国家試験の合格率は第27回が61.0%、第28回が57.9%、第29回が72.1%、第30回が70.8%、そして前回の第31回が73.7%となっています。
しっかりとテキストや過去問題を勉強して挑めばハードルはさほど高くはないようです。
次回は、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格についてご説明したいと思います。

介福c.jpg